ディズニーのテーマパークの中に隠されたメッセージから学ぶ人生の教訓
~さりげない場所にひっそり書かれた心に響く言葉~
楽しい経験や夢の世界を与えてくれる東京ディズニーリゾート
【時間が経てば経つほどその意味が強くなるジョークがある】
パークに散らばる様々な細かなストーリー。小さなものから大きなものまで、そして誰もがすぐに気がつくものから、ちょっと調べないとわからないものなど様々です。
これらのものはパークを楽しむ上では知っていても役には立ちませんが、その看板やプレートに書かれた意味を知ると、隠された物語が見えてくる場合もあります。
その場所は、ショップ「スチームボートミッキーズ」がある建物の裏側部分。このエリアを流れる河、「ハドソンリバー」の方を向いている建物です。この古びた建物の上部には「THE NORTH STAR PHOSPHORUS CO.」(ノーススターホスホラス株式会社)と書かれた広告があります。
これは元々古い建物として演出されているため、この広告は非常に薄くて見えにくいのですが、よく見ると「海上で傾いた船」と、その左側には「丸い光の様な物」が描かれています。
そして、その会社名の下には「distressed(遭難した!)」、「Do not Forget(忘れてはなりません!」、「Waterproof Signal Rockets(防水信号弾)」、「turning night into day(夜を昼に変えて)」という文字がありますが、近づかないとよく見えません。
こちらの会社は、船舶の緊急時に発する信号弾などを扱う会社。ただ、これだけなら、英語が少しできる方なら見ればわかるお話です。しかし、ここにも隠れたジョークが…。
この信号弾は一般的に、緊急時に発する重要な信号弾であり、その宣伝文句にもあるように「夜を昼に変える」程度の明るさが必要である事は言うまでもありません。しかしながら、そんな明るさを求める事が重要であるのにもかかわらず、この会社名は「NORTH STAR PHOSPHORUS(北極星・リン)」。
まず北極星は誰もが知る道しるべになる重要な星。ただ、星の明るさとしてはさほど明るい部類ではなく、むしろ全体から見れば光が弱い部類。そしてPHOSPHORUSは「リン」の事。これは原子番号15の元素で、「青白い光を発する物質」の事です。
ここには「できるだけ明るいイメージの社名をつけるべき」なのに、逆に「弱々しい光」を会社名にしてしまっている、という小さなジョークが隠れているのですね。
更に、名前だけでなく、この壁に書かれている船と信号弾の絵はかなり薄く、そして弱々しく書かれている様にも見えます。
こうしたパーク内の看板や建物等の演出は、どうしても経年劣化でリアルに薄くなって行きますが、こちらは「薄くなればなるほど、そのジョークが活きてくる」という珍しいパターン。あまり見ない建物の裏側ですが、ぜひ探してみてくださいね。
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